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No technology, no science.~技術の進歩無くして、科学の進歩は無い。~

2014-07-29

この前,科学バーで地球深部探査船「ちきゅう」の話を聞いてきて,日本の技術力に改めて驚きました.


その技術力を少しご紹介したいと思います.


研究を行う際に重要になってくるものが実験装置です.もっともわかりやすいものは、素粒子の世界です。粒子を高速に加速する装置があって、初めて新しい粒子が見つかります。


こういったことは素粒子の分野に限らず、あらゆる分野で起こります。医療、工学、理学、物理学など日本の得意とする分野はすべて技術に支えられて発展してきました。


そこで、最新の技術情報をお伝え致します。


細胞の感度、精度を使ったセンサー「細胞センサー」(東京大学)

医療と工学を融合することで生まれたのが細胞の感度、精度を使ったセンサー「細胞センサー」です。

東京大学先端技術研究センターの神崎・高橋研究室では昆虫の性フェロモンに反応する人工細胞センサーを研究しています。


・神崎・高橋研究室ホームページ


性フェロモンの匂いに反応して電気信号を発生させることを確かめ、この信号をセンサーとして活用したものです。これにより既存のセンサーよりも感度と精度が高く、これまで感知できなかったものを感知できるようになるそうです。このようなことができるようになったのも、最先端の微細加工で1つの細胞を固定する装置を作れるようになったからです。

地震の調査

地球深部探査船「ちきゅう」により、東日本大震災に起こった地層のくみ上げに成功しました。


ちきゅう

・ちきゅうの詳細はこちらから


ちきゅうは7000mの深さまで掘ることができます。さらに、揺れの精度を50cm以内に抑えることができる制御により、深海の地層を引き上げ可能にしています。


今回の成果により、世界の地震工学はかなり進歩したそうです。


ちきゅうのすごいところは、海上での風、波、潮力に流されることなく、船を掘削地点上の一定範囲内に保持することができることです。

普通の船とは違い、スラスターと呼ばれる推進装置(プロペラ)を船底の各所に設けており、横からの力に対して対応できるようなっています。


掘削パイプは7000mととてつもなく長くなるため、この静止技術がなければあパイプは曲がり、7000mという深さまで掘ることは不可能です。 それを可能としたのも日本の技術力の賜物です。

はやぶさ

ちきゅう

・はやぶさの詳細はこちら


少し話は古くなりますが、はやぶさも技術の進歩なくしては達成できなかったミッションです。


はやぶさのミッションは非常に多く


・イオンエンジンによる推進実験

・イオンエンジンの長期連続稼動実験

・イオンエンジンを併用しての地球スイングバイ

・微小な重力しか発生しない小惑星への自律的な接近飛行制御

・小惑星の科学観測

・小惑星からのサンプル採取

・小惑星への突入、および離脱

・大気圏再突入・回収

・小惑星のサンプル入手


の9つありました。しかも、何度か迷子になりながらも最終的にはミッションを達成して戻ってきたことには本当に感動しました。

小惑星のサンプルを入手する目的は宇宙の始まりを理解することに繋がります。小さい惑星は自身の重力で押し潰されることがないため、宇宙の初期の成分を含んでいると想定されています。


地球のように大きくなると自身の重力で内部が溶けて(マグマ)、成分が変化するため調査できません。だからこそ、はやぶさは小惑星のサンプル入手というとてつもないミッションを行ったのです。

これら以外にも、ジェネーブの加速器CERM、スーパーカミオカンデン、ISSなど装置を作る技術ができたから見つけれられた現象は非常に多いです。

そして、今後はさらに高精度、微細、巨大など人類が挑戦したことのない未知の装置を作っていく流れになります。 その時、日本の製造技術は絶対に必要になってきます。


日本でしかできないものづくり。

これが、今後の日本を盛り上げていくキーワードになると思います。