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かがく食堂にて東京大学の竹内先生のお話を聴いてきました!

2015-02-05

東京科学機器協会様主催のサイエンスバー「かがく食堂」に行ってきました.今回のゲストは東京大学生産技術研究所特任助教 竹内知哉先生です.テーマは数学!数学の研究が社会にもたらしたもの,数学者とはどういう人なのかについてのお話でした.


竹内先生の詳細につきましては下記をご参照ください

・竹内先生紹介ページ

・学位論文の概要
    (An inverse numerical method by
    reproducing kernel Hilbert spaces and its
    applications to linear inverse problems)

・竹内先生の所属している研究室ページ


数学の歴史について朝日新聞がまとめていました.これはめっちゃ面白い内容でした.一読の価値ありです!

・数学という力(GLOBE)



それでは講演の内容に入っていきます!数学者なのですごく硬い方と思ったのですが,すごく穏やかで思っていた数学者とは少し違いました.公演には笑いもありでたのしかったです.

数学とはなんぞや!

  講演のスタートは数学とはどういったものかについて,私たちが思っていることとのギャップをお話しいたただきました.公式を使うって問題を解くものではなく,素早く計算することでもなく,「森羅万象を数理構造によって記述する」ことが数学なのです.そして,数学は普遍的であり,一回定義が成り立てば人類がいなくなっても成り立ちます.


  数学者の厳密さ表すこんな言葉があります.


「天文学者、物理学者、そして数学者がスコットランドを走る列車に乗っている。
天文学者は窓の外を眺め、一頭の黒い羊が牧場に立っているのを見て、「なんと奇妙な。スコットランドの羊はみんな黒いのか」と言った。

すると物理学者はそれに答えて「だから君たち天文学者はいいかげんだと馬鹿にされるんだ。正しくは『スコットランドには黒い羊が少なくとも一頭いる』だろう」と言う。

しかし最後に数学者は「だから君たち物理学者はいいかげんだと馬鹿にされるんだ。正しくは『スコットランドに少なくとも一頭、少なくとも片側が黒く見える羊がいる』だ」と言った。」


それほど厳密な数学ですが,実は発想はすごく自由だそうです!

実は数学は発想がとても自由で創造性も飛んだ学問でした!

  厳密なイメージしか無かったのですが,虚数の発見でその考えはふっとびました.虚数とは2乗して-1になる数字です.マイナスとマイナスを掛けるとプラスになるため,2乗して-1となる実数は存在し得ません.

しかし,3次方程式を解くためにそういった数字が必要だったラファエル・ボンベリは「なければ作ればいいじゃない!」という非常に自由は発想で虚数を考案してたそうです.

そしてのちにデカルトが実際ではありえないという否定的な意味を込めて「imaginary number」つまり,想像上の数字と名付けています.ただ,定義をした上でそれを使って理論が合えばOKという独創性が数学にあったのは驚きでした!

数学は未来のために何ができる?

  「数学は何の役に立つのか?」とよく聞かれるそうです.私もそこがすごい疑問でした.

結局,世の中を変えてるのは物理学者でしょ?っていうのが私の考えてでした.それが違ったのです.

例えば,微分や積分があります.これは数学ですがこれを使わなければほぼ全ての物理現象を説明することはできません.他にも四元数とかいうのもあり,非常に難しいらしいのですが現在ではロボットなどの制御理論に使われているそうです.

実際,これら数学理論が発明されたときは何の役に立つのかわからなかったそうですが,時が経ち誰かが利用できるようになったときその研究が役に立つそうです.

つまり,数学者は誰も想像できない未来を作るための基礎を作っているのです.(感動でした)

電磁気学の講演を行ったファラデーと老人との会話です.


 老人:電磁気学は何の役に立つのでしょうか?

 ファラデー:あなたのお子様が生まれたときにどのような大人になるかお分かりでしたか?


あのファラデーですらどういったことに役に立つかわからなかったのですが,今では電磁気学なしでは世の中を語れません.数学者は現在の人からは評価されませんが,未来から評価を得る仕事をしているんですね!感謝です!

本の紹介

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